平成15年度事業報告

1 研究開発促進事業
(1)サイエンスパーク連携支援事業
  
なごやサイエンスパークにおける研究機関の集積を活用し、産学行政の連携を促すため、以下の事業を行った。

ア 連携相談事業
なごやサイエンスパークに立地する研究機関等の連携相談窓口として、なごやサイエンスパーク連携会議を設立し、情報発信、交流を図った。

  連携会議の開催等   5回


イ プロジェクト研究会
  環境対応型材料加工技術に関する研究会等  5回
  環境適合性有機材料フォーラム          1回


ウ 共同研究促進
地域振興整備公団賃貸施設「クリエイション・コア名古屋」の2室を提供し、産学行政の共同研究促進を図った。


エ 新事業可能性調査
中小企業の国際研究機関への委託研究の実施可能性について調査した。

  委託協議中   17社
  委託契約済み   8社
 
(2)創造的研究開発事業助成

産学行政の連携による先端産業技術に関する共同研究や中小企業の新製品、新技術に関する研究開発に対し助成した。

  助成実績  3団体、4企業
 
(3)新産業フォーラム

「環境」、「医療・福祉・健康」、「情報」の3分野に関するテーマについて、企業、大学、公的研究機関等が参加する研究会を運営し、地域新生コンソーシアム研究開発事業の提案など産学連携のコーディネートを行った。

ア 環境分野  
  資源循環型生産システム研究会の運営
  会 員  7大学、133企業、10公的研究機関等
  内 容  研究会の開催  4回
        新たに燃料電池応用研究会を設立したほか、瓦3Rに関する産学共同研究等を
        行った。

イ 医療・福祉・健康分野  
  ヒューマンインターフェイス研究会の運営
  会 員  2大学、15企業、1公的研究機関
  内 容  研究会の開催  2回

ウ 情報分野
  研究会(N−cube)の運営
  会 員  1大学、88企業、4公的研究機関
  内 容  研究会の開催   2回
        医学気象予測システムの事業化について検討したほか、ナノテクノロジーに関する
        産学共同研究のコーディネートを行った。
 
(4)資源循環型生産システムシンポジウムの開催

  開催日   平成15年8月21日〜22日
  場 所   産業技術記念館
  参加人員 470名
  内 容   基調講演、特別講演、事例研究発表、展示会
 
2 新事業支援センター事業
創業や新たな事業展開を進めようとする中小企業の支援のため、民間の人材を活用し、窓口相談、企業訪問による相談などを行うほか、以下の各事業を行った。

  相談企業数  301社
  相談内容数  684件
 
(1)事業可能性評価委員会

中小企業が行おうとする新事業の可能性について評価するとともに、経営診断実施企業の選定等を行った。

 新製品・新技術開発導入支援資金融資に係る事業評価等 19社
 経営診断事業の対象企業の選定審査             12社
 なごやビジネスマッチング事業の対象企業の選定審査     5社
 
(2)経営診断事業

創業者や新製品開発、新市場開拓など新事業を行おうとする中小企業に対し、課題解決のため中小企業診断士等の専門家を継続して派遣した。

 12社 延べ133回派遣
 
(3)創業研修事業

創業をめざしている起業家や、創業後間もない中小企業を対象に、以下の研修を行った。

ア 起業家支援セミナー(6日間)
   受講者数  32名(この他に公開講座(1日)のみ受講38名)

イ 創業体験研究・分析セミナー(半日)
   受講者数  27名

ウ ビジネスプラン実践スクール
   受講者数  初級コース(4日間)  46名
           中級コース(3日間)  29名
   
 
(4)実践的IT研修事業

IT技術を活用した経営革新や創業を支援するための研修を行った。

ア ビジュアル活用プレゼンテーションコース(3日間)
   受講者数  17名

イ テーマ別IT実践セミナー(3日間)
   受講者数  30名
 
(5)新産業市場開拓支援事業

新産業分野において、中小企業が市場ニーズに適合した技術開発を促進できるよう、試作品等の見本市・展示会への出展を支援した。

  出展支援企業数   8社
 
(6)なごやビジネスマッチング事業

起業家や新事業に取り組む中小企業を対象にプラン発表の機会の提供や市場調査などにより、販路拡大や事業提携の支援を行った。

  プラン発表企業   5社
  発表会参加    34社
 
(7)新事業支援ガイドブックの発行

新規開業の手続きと実務をわかりやすく説明したガイドブックを作成し、起業家等に配布した。

  発行部数  2,200部
 
(8)新事業創出連絡会議

技術、経営などの支援を行う公的支援機関で構成する会議を開催し、各機関が実施する新事業創出支援のための事業に関する情報交換等を行い、相互の連携を図った。
 
3 人材育成・情報提供・普及啓発事業
(1)中小企業技術研修助成

中小企業の技術力等を強化するため、中小企業が技術者を教育研修機関に派遣するために必要な経費の一部を助成した。

  助成実績  8企業  11名
 
(2)文献・映像情報の提供(資料室)

デザイン・ファッション・新製品等に関する図書、雑誌、映像等を収集し、提供した。

  蔵書数     14,895冊
  ビデオソフト     109本
  利用者数     3,144名(月平均262名)
 
(3)インターネットを活用した産業・技術情報の提供

インターネットを活用し、中小企業支援施策、見本市・展示会などの行政情報、産業情報を提供した。

  アクセス件数  19,457件/月
 
(4)マイクロメカトロニクス国際シンポジウムの開催

名古屋圏の基幹産業であるメカトロニクスの一層の高度化、高付加価値化をめざし、国際シンポジウムを開催した。

  開催日  平成15年10月19日〜22日
  場 所  名古屋市工業研究所ほか
  講演内容 「シリコンを主体とするMEMS材料―その限界についての試験」他
  参加人員 172名
 
(5)先端技術講演会等の開催

なごやサイエンスパークにおける研究機関の研究成果を地域産業へ普及するため、講演会等を開催した。

ア 名古屋市・理化学研究所ジョイント講演会
   開催日  平成15年11月26日
   場  所  名古屋市工業研究所
   参加人員 102名

イ なごやサイエンスパーク・シンポジウム
   開催日  平成16年2月5日
   場 所  名古屋市工業研究所
   参加人員 79名
 
(6)市民向け啓発事業(なごや・サイエンス・ひろば)

市民の科学技術に対する理解と関心を深めるため、サイエンスパーク研究開発センター、先端技術連携リサーチセンター、産業技術総合研究所中部センター、クリエイション・コア名古屋の一般公開、親子工作教室の開催等を行った。

  開催日  平成15年11月15日
  参加人員 延べ約1,600名
 
4 海外産業経済情報収集・提供事業
ロサンゼルス、ロンドン、クアラルンプールにある海外事務所を運営し、外資系企業の名古屋進出、市内企業の海外との経済交流を支援するため、海外産業情報の収集・提供等を行った。

  外資系企業誘致のための情報収集・提供         91件
  市内企業の国際経済交流支援のための情報収集・提供  370件
 
5 企画調査事業
産業の名古屋の編集

中小企業の経営などに役立てるために、本市産業の現状と動向について、「産業の名古屋2003」を編集、発行した。

  発行部数  2,000部
 
6 見本市・展示会事業
(1)見本市・展示会の開催

ア 第6回国際福祉健康産業展ウェルフェア2003
   開催日  平成15年5月23日〜25日
   場 所  ポートメッセなごや
   入場者数 67,209名
   内 容  福祉車両を始めとする福祉用具、健康機器等の展示

イ 第9回FA技術専門展示会メカトロテック・ジャパン2003
   開催日  平成15年10月15日〜18日
   場 所  ポートメッセなごや
   入場者数 80,986名
   内 容  工作機器を始めとする加工機、産業用ロボット等の展示
 
(2)見本市・展示会等の誘致

全国版展示会情報誌により広く施設のPRを行う一方、県内外の見本市主催企業・団体等を訪問するとともに、(財)名古屋観光コンベンションビューローと共催で、東京都内で誘致懇談会を開催した。
 
7 産業振興施設の管理運営
(1)名古屋市中小企業振興会館

  吹上ホール         79件  258日
  第1ファッション展示場 102件  271日
  第2ファッション展示場  96件  248日
 
(2)名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)
  第1展示館        19件   62日
  第2展示館        32件  121日
  第3展示館        54件  162日
 
(3)デザインホール

  デザインホール     116件  295日
 
(4)サイエンスパーク研究開発センター

研究団体及び主な研究テーマ

・理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センター
  「生物制御システム研究」など4テーマ

・名古屋産業科学研究所研究センター
  「超高信頼性無線通信システムの研究」

・マイクロメカトロニクス研究センター
  「生活支援システム技術の研究開発」

・人工知能研究振興財団
  「感性ロボットを用いた高齢者生活支援システムの研究開発」
 
(5)先端技術連携リサーチセンター

参加研究機関及び研究プロジェクト

・独立行政法人産業技術総合研究所、大学、公的研究機関等22機関
  「シナジーセラミックスの研究開発」

・独立行政法人物質・材料研究機構 等 6機関
  「電磁場制御デバイス等の研究開発」

・財団法人科学技術交流財団 等 5機関
  「都市廃棄物の資源化・再利用化技術の研究開発」

・名古屋市環境科学研究所 等 3機関
  「ダイオキシン類の除去・分解技術の開発」
 

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